自分の夢は喫茶店を経営することだ。

といっても、一般的にある喫茶店とはまた違った目的を持った喫茶店を経営したいと思っている。

備忘録(?)というとその程度の夢かと思われるかもしれないが、今の時点で自分が考えている事を書き留めておこうと思う。

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生きていると人間誰しも、辛かったり、苦しかったり、悲しかったり、何かしらの選択を迫られ苦渋の決断をしなければならなかったり、後悔したり、色んな思いに苛まれ、押しつぶされそうになったりする機会が出てくる。

そんな時は必ず自分の人生を省みる事と思う。

いわゆるターニングポイントとなる人生の地点だ。


自分の現在と過去との点と点を理解し、繋ぎ合わせ、ひとつのラインにする事で、これから自分がどういう選択をすべきか、将来の方向性を定める作業を行う。


そういった時にどういった空間でなら、より確かに、より具体的に自分の人生を省みる事が出来るか?


そこで考えたのが喫茶店だ。




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茶店は、ただ美味いコーヒーを提供するだけの場ではない。

大量生産による低コストがもたらすレッドオーシャンの荒波のなかで、たかがコーヒー一杯に今時500円もかけるという喫茶店が未だに生存できているのは、ただ美味いコーヒーを提供しているからだけではない。
美味いコーヒーを提供するサービスを行う事業と捉えただけでは、500円という価格は市場における適正価格をまったく考えていない暴価であり、そんな事業は即座に破綻する。

茶店が持続経営でき、コーヒー一杯に500円を取る事業として成り立たせるためには、美味いコーヒーを淹れるだけではなく、当然別の要素を組み込むことが必須だ。(あたりまえすぎるけど)

他に何を組み込むか?
それは『時間』と『空間』である。



茶店経営の本質は『時間』と『空間』の提供だと、自分は考えている。
美味いコーヒーを淹れる事は前提の前提。あまりにも当然であって喫茶店の本質ではないと思う。





時間と空間は、50億年前から現在に渡りずっとこの地球上に存在している。




その『時間』と『空間』という商品を取り扱う事業である喫茶店を経営してみたいと思った。


『時間』と『空間』
それは厖大な量のポイント(点)であり、歴史であり、知識であり、経験だ。
その中でたくさんのモノが生まれては消え、栄えては滅んでいった。


地球は恐ろしいほど多くの経験をしてきた。


その経験が詰まった時間と空間を提供することで、
各々の持つ悩みや不安を明確なポイント(点)として認識し、
そのポイントと現在のポイントを繋ぎ合わせることで、ひとつのラインを見つけ出し、
その延長線を描き、より良い未来へと示唆できる。

そういう『時間』と『空間』を創り出したい。





具体的に且つ漠然的にw説明すると、

まず各々の過去のポイントを認識するという部分では、
中途半端にそれぞれの過去を思い出したりするのではなく、
『自分がこの世に生まれた瞬間に感じた事』を体感し、思い出せるような仕組みを創りたい。

視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚…自分の五感が初めて機能した瞬間を思い出し、再び体感して頂きたい。
そうする事で自分のスタートポイントがどうだったのか、思い出して欲しい。

母親のお腹の中で、生命として誕生し、外界に生まれ出た時にどれほど仰天したことだろうか、どれほど無限の可能性を感じただろうか。


そしてそこからどういう経験をし、今に至ったのか。

あの時自分はどういう方向を向いていたのか。

どうすれば止まった未来を動かす事が出来るのか。












茶店の名前は『とある喫茶店

その人の人生において単なる一つのポイントに過ぎない過去の店。

そこで自分は、誰かの悩みや不安をプラスの未来へと導く手助けがしたいのだ(と思う)。







振り向かなければならなくなった時は、是非『とある喫茶店』へお越しください。